<特集・UFCがやってくる!!(4)>

 UFCが主要拠点とする米ラスベガスで開催する興行のファイトマネーは、ネバダ州アスレチックコミッションが発表している。昨年に新設されたバンタム級、フェザー級は歴史が浅い分、ファイトマネーも低めに設定されている。しかしミドル級以上の階級になればケタが変わる。トップ戦線の選手は、1試合あたり15万ドル(約1125万円)のファイトマネーを安定して稼ぐことができる。

 ただし、この金額は最低保証にすぎない。大会ごとに最高試合、KO賞、一本賞が選ばれ、それぞれ6万5000ドル(約487万5000円)が支給される。さらにUFC―選手間の契約次第で多様なボーナスが設定。勝利ボーナスがファイトマネー分とあるケースが多く、勝てばギャラが2倍になるという勝利至上主義ぶりだ。

 当然、人気も金額に反映される。興行収入の柱となるPPVの視聴数に応じ、選手がボーナスを得る契約が多くあり、1試合あたり100万ドル(約7500万円)以上を得ている選手もいる。またツイッターのフォロワーを増やした選手に5000ドル(約37万5000円)のボーナスが支給されるなど、UFCファイターは「勝利」「ファン」という数字をベースにお金を得ている。【藤中栄二】