世界ランカーが、アマチュア学生ボクサーにボコボコにされた!!

 WBA世界バンタム級王者の亀田興毅(25=亀田)に挑む、同級11位ノルディー・マナカネ(28=インドネシア)が3月31日、4日の同級タイトル戦を前に都内で練習を公開した。フライ級の佐々木健介(日大1年)と2回のスパーリングを行ったが、パンチの連打を浴びてコーナーに追い込まれるなど圧倒された。

 時折放つ強打のフックもかわされるなど精彩を欠いたマナカネは「日本のボクサーが素晴らしい施設で練習を積んでいることが分かった」。すぐにコーチが「今日は50%以下の力でやるように指示した」とフォローした。WBA傘下のPABA(パンアジアボクシング協会)バンタム級王座を5度防衛しているが、これまで10敗も喫しており、実力は未知数だった。

 岩手・水沢一高3年時に国体準優勝の実績のある佐々木は「(マナカネは)パワーがあってもボクシングの技術を知らない高校1年生のような感じ。自信がついた」。偵察したスタッフから報告を聞いた亀田は「1、2回までだったら、ポイント勝負をするアマ選手の手数とスピードは世界王者クラス」と解説。「(佐々木は)うちらが送り込んだ刺客や」と挑戦者の調整に水を差して、してやったりの笑みを浮かべた。

 それでも「亀田選手を研究して弱点を見つけた。秘策がある」と強気なマナカネ。果たしてリング上で「ワニ」と呼ばれる牙をむくのか。【山下健二郎】