WBA世界バンタム級王者の亀田興毅(25=亀田)が16日(日本時間17日)、米ハワイのコオリナ・リゾートの教会で挙式した。大阪・天下茶屋中学時代の同級生で、3月3日に亀田プロモーション役員の美香さん(25=旧姓・伊東)との婚姻届を提出していた。この日初めて夫人の氏名と写真を公開した。式には父史郎氏と大毅、和毅の兄弟をはじめ、関係者ら約60人が出席。交際を始めた12年前と同じ日に、昨年末にプロポーズした思い出の地で人生の門出を迎えた。

 美香夫人は妊娠しており、9月には第1子が誕生予定。披露宴では感謝の気持ちを手紙にしたためて史郎氏に読み伝えた興毅は「一生忘れられない日になった。結婚して自分が父親になる立場になって、オヤジの偉大さを改めて実感した。これからは新しい家族のためにも、ボクシングにより一層励んでいきたい」とコメント。史郎氏も「子どもが初めて結婚し、とても感激している。これからは家族を守る立場。その自覚を持って取り組んで欲しい」と期待した。

 興毅は今年4月、ノルディー・マナカネ(インドネシア)を横浜で迎え撃ち、結婚後初の試合で4度目の防衛に成功した。ただ、試合前から不安を抱えていた両拳の症状が悪化。現在、ケガの治療に専念しており、次戦の開催めどは立っていない。WBA側は王座の扱いを検討中で、来月にも休養王者となる可能性がある。だが、興毅は「生まれてくる子どものためにも、強いお父ちゃんにならなあかん」と話しており、目標の4階級制覇へ意欲満々。内助の功を得て、復帰への準備を進めていくつもりだ。