人気プロレスラーの武藤敬司(49)蝶野正洋(48)が、かつての「闘魂三銃士」の盟友、故橋本真也さん(享年40)をしのび、BS朝日「極上空間」(7月28日、8月4日午後11時放送)で対談した。橋本さんが亡くなって7年目となる7月11日を前に、珍しく2人でドライブをしながら、天国に届けとばかりに、思い出話に花を咲かせた。

 3人は84年、新日本プロレスに同期入団した。橋本さんを今でも昔のように「ブッチャー」と呼び、「あいつはハチャメチャだった」と声をそろえた2人。ともに、橋本さんが亡くなった直後、プロレスへのやる気を失ったという。そう回顧していると蝶野は、橋本さんが亡くなる直前の秘話を明かし始めた。

 蝶野は、橋本さん急死の約2週間前に、食事をともにしていたという。そこで橋本さんから「今、めちゃめちゃ調子が悪いんだ。手術するのも決まっているんだ」と告白された。心不全だけでなく、不整脈もひどく、ともに手術をする予定だったという。

 それから2週間後、訃報を聞いた。「亡くなったという電話をもらって、ワーッとこみ上げるものがあった」と当時を思い出し、激しく悔しがった。まさかそれからすぐに亡くなるなんて想像もしていなかった。この話を初めて聞いた武藤は、「マジで…」と言葉を失った。

 7年たった今でも悔しさがこみ上げる盟友の死。橋本さんの分までプロレスに懸ける。2人はあらためて、その思いをかみしめた。