米国総合格闘技UFCの下部大会となる「ジャパンシリーズ」(仮称)が来春から開催されることが28日、分かった。今年2月に行われ、来春も予定されるナンバーシリーズの主要興行とは別で、日本選手の育成と、日本でのUFCの認知度を高めるためのシリーズになる。

 UFCを運営するズッファ社の副社長兼アジアマネージングディレクターのマーク・フィッシャー氏は28日までに、都内の日刊スポーツ新聞社に来社。「ジャパンシリーズ」について「総合格闘技の発祥の地ともいえる日本で、日本人のイベントを定期的にやっていきたい。世界に通用する日本人選手を育成したい」と熱く語った。

 今年2月、約12年ぶりの日本開催は大成功に終わった。約2万人の観客を動員し、海外大会では上位となる37万件以上の有料放送契約数を記録。興行実績をふまえて来年3月にも2年連続で主要興行のナンバーシリーズを開催する。「ジャパンシリーズ」は、この本大会ともいうべきナンバーシリーズとは別で、その下部大会の位置づけになる。

 フィッシャー氏は「年1回のナンバーシリーズだけでは話題性が継続しない。何度も日本でイベントを開くことで、UFCのブランド価値を高めたい」と「ジャパンシリーズ」の狙いを説明した。シリーズ規模は年4回、5000人程度の会場での開催を目指し、現在調整に入っている。世界的にも、選手育成と認知度を高めるシリーズは例がない。UFCが日本マーケットを重要視していることの証明でもある。