全日本は8月31日、元第64代横綱でプロレスラーの曙太郎(43)が、急性肺炎で同30日に緊急入院したことを発表した。曙は体調の不良を訴えて、林督元コミッションドクターの診察を受け急性肺炎と診断された。完治まで1~2カ月の安静が必要とされ、今月8日の東京・後楽園大会で開幕する全日本のシリーズ(23日、横浜文化体育館大会最終戦)を全戦欠場。出場が有力だった17日のゼロワン後楽園大会も欠場する。

 曙は8月26日に横浜文化体育館で、大仁田厚(54)とノーロープ有刺鉄線・電流爆破デスマッチを行った。13分35秒に横綱インパクト(ボディープレス)から体固めで勝利したが、電流爆破を4回も浴びた。さらに試合後、雲竜型の土俵入りを披露している最中に、大仁田から火炎攻撃を受けた。有刺鉄線と爆風による裂傷ややけどを全身に負い、翌日の会見では「癖になりそう」と話していたが、肺炎の診断を受けた後、ゼロワン関係者に「火を吸って、肺が焼けちゃった」と報告があったという。曙は全日本で浜亮太(32)と組みアジアタッグ王座、ゼロワンで世界ヘビー級王座を保持している。「ご迷惑をかけますことを深くおわび申し上げます。1日も早くリングに立てますように、療養に努めます」とコメントを発表した。