2011年5月の全日本・神戸大会の試合前にスーパー・ヘイト(43=本名・平井伸和)を殴り、無期限出場停止処分中だったTARU(48=本名・多留嘉一)が21日、都内で会見して、リング復帰を表明した。TARUは同年11月に兵庫県警葺合署に逮捕され、暴行罪で罰金30万円の略式命令を受けていた。試合後にヘイトが硬膜下血腫で意識不明になったことと、TARUの暴行の因果関係が問われなかったことから、今年に入り復帰を決めた。

 TARUは「殴ったのは憎しみがあったからじゃなく、ブードゥー・マーダーズのチームメートとして注意したかったから。今後、平井がプロレス界に戻ってこられるように、ブードゥー・マーダーズを存続させていきたい」。平井は現在、リハビリ中。TARUの担当弁護士が、平井の親族側の弁護士と協議中。TARUは「こんな自分でも、ファンや支援してくれる人がいる。家族にも、親戚にもつらい思いをさせた。今日を境にレスラーとして頑張りたい」。復帰の舞台は来月11日のダイヤモンドリングの東京・後楽園大会が有力だ。