<全日本:後楽園大会>◇29日◇東京・後楽園ホール◇2150人

 秋山準(43)が3冠ベルト再奪取へ前進した。チャンピオン・カーニバル決勝で同大会10度目の挑戦となる秋山がKAI(29)を18分57秒、リストクラッチ式エクスプロイダーからの片エビ固めで破り初優勝を飾った。秋山は「優勝はうれしいけど、やらなければいけないことがまだある」と話し、決定的となった6月30日の両国大会での3冠王者諏訪魔(36)への挑戦を早くも見据えた。

 一方の諏訪魔も「3冠戦はやってやるが、その前に世界タッグに挑戦させろ」と秋山と潮崎豪(31)が持つ同王座への挑戦を逆要求するなど、2人の戦いが熱を帯びてきた。

 秋山の優勝で「バーニング」の勢いがさらに加速した。今月25日には鈴木鼓太郎(34)青木篤志(35)組がアジアタッグ王座を奪取。世界ジュニアのベルトも金丸義信(36)が保持しており、2月から参戦中の全日本を席巻している。バーニングを作った小橋建太(46)の引退試合(5月11日、日本武道館)にも最高の状態で臨む。秋山は「みんながベルトを持って、心おきなく鉄人の舞台に行けます」と笑顔で話した。【奥山将志】