フリー契約だった秋山準(43)が、13年ぶりに全日本に戻った。5日、都内で行われた「全日本プロレス新体制発表会見」に出席。潮崎豪、金丸義信、鈴木鼓太郎、青木篤志を加えたバーニング5人が、所属契約を結んだことを明かした。

 当初はフリーとしての継続参戦が濃厚とみられていたが、一転。「フリーの立場だとファンの人にもやめるんじゃないかと思われる。俺たちは全員ベルトを持っているという責任もある。全日本を守るにはそれが最善の方法」と古巣の窮地を救う覚悟を示した。6月30日の両国大会で、3冠王者の諏訪魔から「バーニングとリングで戦っていきたい」と言われたことも、決断に影響を与えたという。

 10人の選手が退団を表明し、所属選手5人での船出とみられていた同団体にとって、対戦カードの広がりという意味以上に精神面での大きな意味を持つ。諏訪魔も「敵だけど、団体として考えると心強い」と喜んだ。曙もフリーでの継続参戦を表明。1カ月以上に及んだゴタゴタ劇に区切りを付けた。出席した11人の選手の表情は一様に明るく、覚悟がにじみ出た。選手、フロント、スタッフが一丸となり新生全日本が再スタートを切る。【奥山将志】