WBC世界バンタム級王者山中慎介(31=帝拳)が来月から自身初の米ラスベガス合宿に臨むことが27日、内定した。来年1月下旬に渡米し、2週間の予定でボクシングの聖地でトレーニングを積む。米プロモート大手トップランク社の会員制ジムで練習する見通しだ。同日、山中は今年3度の防衛を評価されて2年連続の報知プロスポーツ大賞を受賞し、都内で開かれた表彰式に出席。「昨日の練習で会長から米合宿の話を聞きました。ずっとお願いしていたので、うれしい」と顔をほころばせた。

 表彰式で同席した楽天の田中将大投手、ゴルフ松山英樹がそろって来年から米進出する。山中も触発され「自分も皆さんと一緒の来年、米国で試合をしたい」と目標を掲げた。ターゲットは米国でも人気の高い1階級上のWBC世界スーパーバンタム級王者レオ・サンタクルス(メキシコ)への挑戦。「もし対戦できるなら王座を返上し、階級を上げたい」と意気込んだ。所属ジムの本田明彦会長も「あと1~2回防衛できたら1階級上げることを考えている」と後押し。来年早々のラスベガス合宿は、山中にとって米進出の第1歩となりそうだ。