<新日本:G1クライマックス24>◇3日◇大阪・ボディメーカーコロシアム◇観衆7000人<テレビ朝日・野上アナの実況席から>

 A・J・スタイルズ(36)が4月に両国国技館に乗り込んできた時、ファンはあっ気にとられ「誰だ?

 あいつ?」という感じでした。でも福岡で、全てを変えました。オカダ戦初挑戦で手にしてみせたIWGPのベルト。そのファイトスタイルは、まさに現代版天才プロレスラーの先駆け。棚橋×飯伏=A・J・スタイルズ。というような…。あらゆる全てが魅力的で、そして新鮮でした。1つ1つの古くからあるクラシカルな技も、AJエッセンスがほんの一滴加わるだけで、全てが“AJオリジナル”になってしまう。他のレスラーがAJの能力を高く評価する声も数多く耳にします。あっという間にファンからも認知され、脅威の存在となりました。

 約8年ぶりに誕生した外国人IWGP王者。その快挙は、史上初の外国人G1優勝への布石にすぎないのでしょうか。アメリカで、現代プロレス革命を実践させた“フェノメナール”(驚異的=AJの愛称)から目が離せません。