▽GHCヘビー級選手権試合60分1本 |
○三沢光晴 | 16分44秒 体固め | 田上明× |
三沢が田上の猛攻をしのいで王座を守った。序盤からトペを放つなどエンジン全開の挑戦者に対し、エルボースイシーダで応戦するなど生命線のエルボーで試合を組み立てた。エメラルドフロウジョンをかわされ、のど輪落とし連発、ダイナミックボム、延髄斬りを浴びても冷静。オレが田上を腕ひしぎで返し、エメラルドフロウジョンをさく裂させるとブレーンバスターの体勢から垂直に落とす変型エメラルドフロウジョンで4度目の防衛に成功した。
試合後のインタビューで三沢は「声が聞きづらいのはオレのせいじゃねーよ」「(次期挑戦者を聞かれて)次の対戦相手が決まると精神的にキツイんだよ。今日くらい休ませろ!」と場内の爆笑を誘った。 |
▽GHCタッグ選手権試合60分1本 |
秋山準 ○力皇猛 | 27分11秒 体固め | 志賀賢太郎 川畑輝鎮× |
パンチ軍団が晴れ舞台で大往生した。王者組との実力差は歴然も果敢に挑戦。志賀は秋山の攻撃に体力を奪われ、花道ダッシュからのランニングニーでグロッギー。川畑も力皇の張り手連発に対応できなかった。挑戦者チームに「しっかりしろよ」という哀れみの声と「タイトルマッチだぞ!」という激励が交錯した。川畑が不器用ながらもラリアット、バックドロップ、ダイビングエルボー、ミサイルキックで力皇に反抗。志賀は固め技の連続で秋山を戸惑わせる。さらに合体技ファンタスティック・フリップで力皇を、ダブルインパクトで秋山を追撃。志賀が雪崩式ブレーンバスターの形で川畑を力皇にたたきつける荒技も披露し、川畑が決着を狙ってムーンサルトを放ったが、力皇にかわされて万事休す。力皇ののど輪落とし、ダイビングボディープレス、変形無双に川畑が沈んだ。 |
▽日テレ杯争奪ジュニアヘビー級タッグリーグ戦公式戦 |
鈴木鼓太郎 リッキー・マルビン | 時間切れ引き分け | ジェイ・ブリスコ マーク・ブリスコ |
鈴木、マルビンのGHCジュニアタッグ王者が痛み分けで優勝を逃した。合体、連係攻撃でマーク捕獲に成功したが、ジェイの巧みな攻めに流れ喪失。鈴木はダブルインパクトを、マルビンは2人がかりの波状攻撃を食った。要所で反撃も流れを引き戻すまでには至らず、残り時間は3分。マルビンがダブルインパクト式のシャイニングウイザード、鈴木がツームストンドライバー、ブルーディスティニーの大技で最後の猛攻に出たが、混戦の中でブリスコ兄弟のトラースキックがレフェリーに命中してしまった。鈴木とマルビンは合体のパーフェクト・ブルーディスティニーを決めるが、サブレフェリーのリングインが遅れてカウント2。そのまま試合終了のゴングが鳴ると場内は大ブーイングで、表彰式でも再試合を求める大ブーイングは収まらなかった。鈴木、マルビン組、ブリスコ兄弟組ともに勝ち点6で終了。この結果、7点のKENTA、石森組が日テレ杯の栄冠に輝いた。
表彰式後、KENTAが「おい、チャンピオン。しょっぱい試合するからこんな雰囲気になっちゃっただろ。せっかくだから(オレたちと)タイトルマッチやるのかやらないのかハッキリしろ」とアピール。鈴木は「いつでもやってやるよ」と強がったが、ここでも大ブーイングを浴びた。最後はKENTAが「説得力のない『いつでもやってやる』は初めて聞いたよ。次のシリーズ、オレと太二でベルトを獲る」と高らかに宣言した。 |
▽日テレ杯争奪ジュニアヘビー級タッグリーグ戦公式戦 |
○KENTA 石森太二 | 21分43秒 片エビ固め | 丸藤正道 飯伏幸太× |
KENTA、石森組が勝ち点を7に伸ばして優勝に望みをつなげた。アップテンポのタッチワークで飯伏を集中攻撃したが、丸藤のアックスボンバーをきっかけに飯伏の猛反撃を許した。石森はスーパースターエルボーをキャッチされてジャーマンを浴び、コーナーに登ったKENTAもその場跳びのバック宙キックを食った。飯伏のムーンサルト、フェニックススプラッシュを立て続けにもらったKENTAだが、石森の好アシストで蘇生して飯伏にタイガースープレックス、丸藤にファルコンアローを見舞った。石森もスーパースターエルボーで丸藤の動きを止め、最後はKENTAが飯伏のバックスピンキックをキャッチするとそのままgo2sleepを決めて熱戦に終止符を打った。丸藤、飯伏組は勝ち点6で全日程を終了した。 |
▽30分1本 |
高山善廣 ○杉浦貴 | 13分 片エビ固め | 斎藤彰俊 橋誠× |
高山組が苦戦した。橋を攻め立てて優位に試合を進めたが、高山が斎藤のキック、ラリアットに、杉浦が橋の張り手連発に手を焼いた。合体技で何とか盛り返し、最後は杉浦が橋をドラゴンスープレックスから五輪予選スラムにつないで黙らせた。 |
▽30分1本 |
森嶋猛 ○モハメドヨネ 潮崎豪 | 11分15秒 エビ固め | ナイジェル・マッギネス ブライアン・ダニエルソン ロッキー・ロメロ× |
森嶋とマッギネスが激しく火花を散らした。敵意むき出しで場外プランチャ、ラリアットを仕掛けるマッギネスに、森嶋もバックドロップ、ヒップアタックで応戦した。ノアトリオは勝負では小兵ロメロに照準を絞り、森嶋が肩車で抱え上げたところにヨネがローリングサンダーをたたき込み、キン肉バスターでピンフォール。 |
▽30分1本 |
小川良成 ○谷口周平 | 13分10秒 原爆固め | 金丸義信 青木篤志× |
青木の成長ぶりが際立った。倒立やブリッジを織り交ぜたバリエーション豊かなサブミッションで谷口の左腕を攻撃。スピーディーな動きで小川とも互角に渡り合う。金丸が小川をカットする間に、青木は谷口を腕ひしぎに捕らえて勝負に出たが、逆にぶっこ抜きジャーマンを食って形勢逆転。最後はジャーマンをに屈したが、観客から大きな拍手を受けた。 |
▽30分1本 |
○佐野巧真 泉田純至 | 7分1秒 片エビ固め | 本田多聞 菊池毅× |
佐野が地力を発揮した。菊地のどてっ腹にローリングソバット連発し、フットスタンプで追い込んだ。泉田が本田の動きを封じる間に延髄ローキック、ノーザンライトボムとたたみかけて格の違いを見せつけた。 |
▽30分1本 |
○デイビー・リチャーズ ソルーフ 伊藤旭彦 | 11分13秒 片エビ固め | 井上雅央 平柳努× 太田一平 |
外国人選手2人が主役を奪った。ソルーフは200センチの巨体から繰り出すパワーファイトで観客のド肝を抜き、リチャーズはトペなどの突貫ファイトで場内をわかせた。終盤になると連係がさえ、最後はリチャーズが粘る平柳をジャーマンからDRドライバーで葬った。 |