▽IWGPヘビー級選手権試合60分1本 |
○中邑真輔 (挑戦者) | 23分8秒 エビ固め | 棚橋弘至× (王者) |
中邑が負傷を乗り越えて王座を奪取した。棚橋の非情な攻めに悲鳴をあげた。ラリアットを放った際に古傷の左肩を痛め、棚橋のドラゴンスクリュー、腕ひしぎにもん絶。意地をむき出したジャーマン合戦では互角も、だるま式ジャーマン、ハイフライフロー、タイガースープレックスの大技攻勢に追い詰められる。だが、コーナートップに上った棚橋を起死回生の雪崩式ランドスライドで切って捨てると、最後はランドスライドで一気に3カウント。
試合後、リングに登場したカート・アングルに「オレがそのベルトを取り返す」と先制口撃。アングルの「お前はオレのレベルに達していない。It’s real!」には、「本物のIWGPチャンピオンはこのオレだ!」と絶叫した。 |
▽60分1本 |
○カート・アングル | 18分29秒 アンクルロック | 永田裕志× |
永田があと一歩のところで金星を逃した。世界のアングルを苦しめた。アームブリーカー、キックで左腕を破壊。エクスプロイダー、ブレーンバスター、永田ロック2で攻めまくった。ジャーマン3連発、オリンピックスラムを浴びても、ムーンサルトプレスをかわしてすかさず走りこんでの串刺しニーで反撃。雪崩式フロントスープレックス、永田ロック2、永田ロック3と勝負に出る。しかし、こん身の左ミドルをキャッチされアンクルロックでガッチリ決められると無念のギブアップ負け。 |
▽IWGPタッグ選手権試合60分1本 |
○ジャイアント・バーナード トラヴィス・トムコ (王者組) | 12分50秒 片エビ固め | リック・スタイナー× スコット・スタイナー (挑戦者組) |
IWGPタッグ王者が伝説のタッグチームを打ち破った。トムコが耐えに耐えた。スコットの雪崩式フロントスープレックス、雪崩式フランケンシュタイナーで宙を舞った。合体ブルドッキングヘッドロックであわやの場面も、巻き添えを食ったレフェリーがカウントできずに命拾い。TNA創始者ジェフ・ジャレット氏がギターを持って乱入する珍事が発生すると、矢野通が体を張って阻止。さらに真壁刀義がリックをコーナートップから押し倒してリズムを狂わす。チャンスとばかりにバーナード、トムコはマジックキラーをリックに決めて5度目の防衛に成功した。 |
▽60分1本 |
○グレート・ムタ | 13分54秒 体固め | 後藤洋央紀× |
後藤がムタの術中に落ちた。ムタの花道入場を強襲したが、緑の毒霧を浴びて失速。持参した槍で額から出血させられる屈辱を受けた。金的からシャイニングウイザード(SW)、雪崩式回天でペースを握ろうとするが、すぐさまドラゴンスクリューからの足4の字で反撃の芽を摘まれる。再び毒霧を浴びて、SW2発からムーンサルトプレスに沈んだ。 |
▽30分1本 |
藤波辰爾 ○長州力 蝶野正洋 獣神サンダー・ライガー AKIRA | 7分18秒 体固め | 邪道 外道 TARU 近藤修司 “brother”YASSHI× |
レジェンド軍がワンチャンスをものにした。いきなり長州のラリアットが藤波に誤爆してしまう不安な立ち上がり。さらにAKIRAがつかまる我慢の時間が続いた。だが、藤波がドラゴンスクリューでVM&GBHを一掃すると、流れが一変。YASSHIに狙いを定め、藤波のドラゴンスリーパーから蝶野がシャイニングケンカキック、長州&蝶野のツープラトンパイルドライバー、長州のサソリ固め、ライガーの掌底、AKIRAのムササビプレスと怒とうの攻撃。最後は長州がリキラリアットで溜飲を下げた。 |
▽30分1本 |
ブラザー・レイ ○ブラザー・ディーボン | 13分12秒 体固め | 真壁刀義× 矢野通 |
07年度ノリに乗った真壁、矢野組だったが、TEAM3Dの牙城は高かった。矢野がアルミ缶、木槌でレイを攻撃、セコンドの本間も加わり一時は試合のペースを握る。しかし、レイの投げっぱなしジャーマンを2人そろって浴びて失速。さらに脚立攻撃、得意のラフファイトでも圧倒される屈辱の展開。真壁もチェーンラリアットで一矢報いるが、矢野がスーパーパワーボムで机に叩きつけられると、真壁が合体技3Dに屈した。 |
▽30分1本 |
田中将斗 高岩竜一 ○吉江豊 竹村豪氏 | 8分36秒 片エビ固め | 飯塚高史 金本浩二 タイガーマスク 田口隆祐× |
新日本軍がホームリングで苦杯をなめた。感情むき出しで立ち向かうあまり、チームワークで遅れをとった。田口が高岩のみちのくドライバー2、田中のラリアットでグロッギーに。吉江をジャーマンで投げた田口だったが、最後は吉江のダイビングボディプレスに屈した。 |
▽30分1本 |
○中西学 | 6分 大☆中西ジャーマン | アビス× |
日米怪物対決は中西に軍配が上がった。真っ向勝負で挑んだ。体格ではアビスに劣るも、パワーでは互角以上に渡り合う。花道に画びょうを撒いたアビスに抱えあげられるピンチも、フェイスバスターで切り抜ける。リングに戻るとアルゼンチンバックブリーカー、ロープの反動を利用した大中西ジャーマンで勝負あり。最後はジャーマンでキッチリ勝負をつけた。 |
▽IWGPジュニアヘビー級選手権試合60分1本 |
○井上亘 (王者) | 10分17秒 体固め | クリストファー・ダニエルズ× (挑戦者) |
井上が初防衛に成功した。一進一退の攻防だった。風車式バックブリーカーなど得意技を繰り出すも、ダニエルズはしぶとい。ムーンサルトプレスなどの大技を浴びて冷や汗をかいたが、トライアングルランサーで冷静に反撃。強烈な張り手からスタガリンブローでリズムをつかむと、スタガリンブローの体制からファルコンアローの形で落としてTNAの刺客を一蹴した。 |
▽30分1本 |
クリスチャン・ケイジ ○AJスタイルズ ピーティー・ウィリアムス | 10分25秒 エビ固め | ミラノコレクションA.T.× 稔 プリンス・デヴィット |
RISEがTNAに屈した。デヴィットが捕まる苦しい展開が続く。稔、ミラノも応戦するが、最先端プロレスと称されるTNAのスピーディーなムーブメントに手を焼いた。空中戦でも後手に回り、稔、デヴィットが分断される中、最後はスタイルズ・クラッシュにミラノが沈んだ。 |