春場所5日目の松鳳山戦で左膝を負傷した西前頭5枚目の遠藤(24=追手風)が13日、日本相撲協会に「左膝前十字靱帯(じんたい)損傷、左膝外側半月板損傷で2カ月間の休業を要する」との診断書を提出して休場した。師匠の追手風親方(元前頭大翔山)によると患部が腫れて、靱帯は完全断裂か部分断裂かが分からないため、3、4日後に内視鏡検査を行う。「手術はしない方針だが、しなければダメならする」と話した。

 遠藤は日大3年時に右膝の前十字靱帯断裂などを経験しているが「あのときよりはちょっといい」。12日夜に大阪・堺市内の病院に入院した弟子は「(けがを)受け入れていた」という。夏場所の出場は「頑張ってやるが、ダメなら休むしかない。中途半端にやるとまた痛める。無理せずに治す。土俵に帰ったとき、1つでもプラスになってくれればうれしい」と話した。