元小結豊真将の立田川親方(34=錣山)が、角界初の回転式断髪式を実施する。1日、断髪式などを行う引退相撲(来年1月30日、両国国技館)の入場券が発売開始。通常の断髪式は引退力士が正面を向いて座ったままだが、全席の観客に見やすくするため、正面→東→向正面→西→正面と向きを変えながら断髪することになった。

 発案した立田川親方は「これまでのやり方だと、向正面は頭しか見えない。それなら、自分が回ったらどうかと思いました」と話す。師匠の錣山親方(元関脇寺尾)も引退当時は同じことを考えていたため、すぐに同意され、相撲協会の許可も得られたという。

 断髪式は1人ずつはさみを入れるため、参加者が多いと2時間を超えることもある。立田川親方は「いろんな人に聞いてみたけど、このやり方は『聞いたことがない』と言われる。面白い試みだと思うし、来場する皆さんに満足していただきたい。これからやる人も、やりやすくなるのではないか」と話している。

 チケットの問い合わせは、豊真将引退相撲事務局(【電話】03・6458・5206)まで。