横綱日馬富士(31=伊勢ケ浜)が、13年九州場所以来、2年ぶり7度目の優勝を決めた。

 日馬富士は結び前の一番で、大関稀勢の里(29=田子ノ浦)に寄り切られ13勝2敗となった。自力では決められなかったが、2敗で追っていた幕内前半戦の松鳳山(31=二所ノ関)は安美錦(37=伊勢ケ浜)に敗れ3敗。やはり2敗だった横綱白鵬(30=宮城野)が、結びの一番で勝てば優勝決定戦に持ち込まれるところだったが、横綱鶴竜(30=井筒)に寄り切られ3敗に後退。横綱昇進後では3度目の優勝が、日馬富士に転がり込んできた。

 2場所連続休場明けで臨んだ今場所は、2日目の大砂嵐戦で金星を配給したが、徐々に調子を上げ、前日の14日目で単独トップに浮上。2年ぶりの美酒となった。

 鶴竜は9勝、稀勢の里は10勝目。その他の大関は、照ノ富士(23=伊勢ケ浜)が勝って9勝目。豪栄道(29=境川)は関脇栃煌山(28=春日野)を首投げで破り8勝目。何とか勝ち越して、かど番を脱出した。

 平幕の話題力士では、勢(29=伊勢ノ海)が小結嘉風(33=尾車)を倒し自己最多の12勝目。遠藤(25=追手風)は妙義龍を寄り切って、連敗を5で止め4勝目(11敗)。新入幕の御嶽海(22=出羽ノ海)は勝ち越しを決めた。