師匠が今月9日に60歳の誕生日を迎えた高砂部屋の激励会が21日、都内のホテルで開かれ列席した約500人の関係者が、高砂親方(元大関朝潮)の還暦を祝った。

 この激励会は毎年、クリスマスパーティーとして開催されている。会場入り口には、同親方の交流の広さを示すように、歌手の五木ひろし、プロ野球阪神の掛布雅之2軍監督らから贈られた、お祝いの花が飾られた。式には、同じ高砂一門から初の協会トップに就任した八角理事長(元横綱北勝海)、元横綱で相撲評論家の北の富士さん、政治家で新党大地の鈴木宗男代表らが列席。会場内では、還暦を祝う臨時発行の号外新聞が配られ、同部屋の呼び出し利樹之丞が作った相撲甚句も披露された。

 部屋関係者全員の紹介が終わった後、高砂親方があいさつ。「朝青龍という、強い横綱というか困った横綱を一応、作りましたが、でも和製(横綱)を作りたい。これが(定年まで)残された5年の私の夢。もう1つ、2つと花を咲かせたい。至らぬ親方、出来の悪い弟子ですが、高砂部屋を今後とも、よろしく御願いします」とジョークを交えながら語っていた。