大相撲でただ一人の平幕優勝2度を誇る元関脇琴錦の中村親方(47=本名・松沢英行、群馬県出身、尾車部屋)が年寄「朝日山」を襲名したことが6日、日本相撲協会に承認された。新しい朝日山親方は同日、年内に独立して「朝日山部屋」を再興させる意向を明らかにした。

 親方によると、千葉県内に部屋を構える予定で既に土地も確保し、内弟子1人を尾車部屋に預けている。「いつかは自分の部屋を持ちたいという夢があった。これから準備を進めていく」と述べた。

 朝日山親方は佐渡ケ嶽部屋に所属した現役時代、「F1相撲」と呼ばれる速攻で鳴らし、三役在位は昭和以降1位の34場所。三賞受賞は史上2位の18度を記録した。朝日山部屋は元大関大受の先代親方の定年退職に伴い、昨年1月の初場所限りで閉鎖された。