大相撲の西岩親方(39=元関脇若の里)が5日、東京・品川区のワタナベジムでボクシングの世界王者2人と合同練習を行った。

 引退相撲(5月28日、両国国技館)の断髪式ではさみを入れるワタナベジムの渡辺均会長を表敬訪問し、WBA世界スーパーフライ級王者の河野公平(35)、同ライトフライ級王者の田口良一(29)とともに約1時間、ボクシングと相撲で汗を流した。引退相撲の最後の一番で振分親方(元小結高見盛)と対戦するため、徐々に体作りをすすめており、「いいトレーニングができたので、最後の一番でいい相撲を取りたいですね」と話した。

 ジムでは、パンチの打ち方を教わり、サンドバッグをたたいたり、ミット打ちにも挑戦。受け止めた河野は「ものすごいパワーです」と驚き、田口は「パンチがありますね」と、体重140キロから繰り出されるストレートに目を丸くした。

 その後は、西岩親方が2人に四股や股割りを指導。最後はぶつかり稽古の姿勢まで助言した。

 打撃センスを褒められた西岩親方だったが、総合格闘家への転身は否定。「1000%ありません。地球が反対に回ってもやりません」と苦笑いしていた。