日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)が、横綱白鵬のかち上げに理解を示した。

 白鵬は左から張って、右肘を勢の顔面にぶつけるようなかち上げで押し倒し。一発KOとなった相撲に、「荒っぽい相撲では?」と報道陣から話を振られた八角理事長は、こう答えた。

 「いつもそう言われるけどね。俺はかち上げは(現役時代に)好きだった。相手の胸に穴を空けてやるくらいのつもりで当たっていった。来るなら来いと。当たりが良ければ、(かち上げには)これないんだから。勢はあまり(頭で)かましたことがない。それだけ気合が入っていたんだろうけど、その辺が合致しちゃった。かましたことがない人が、かち上げを食らったらこうなる」

 9日目を終え、全勝は白鵬と稀勢の里、1敗がいなくなり、2敗で鶴竜、日馬富士、豪栄道、御嶽海が追う展開になった。八角理事長は「白鵬が2つ負けるのは、厳しい気がするな」と、優勝争いは事実上、白鵬と稀勢の里にしぼられたという見方を示した。