昨年9月に引退した大相撲の元関脇若の里の西岩親方(39=田子ノ浦)が28日、東京・両国国技館で行われた襲名披露大相撲で断髪式を行った。

 断髪式前の余興では「若の里最後の一番」として、同学年で、ともに青森県出身の同郷で小学生時代から競い合ってきた元小結高見盛の振分親方(40)と対戦。22本の懸賞がかかる中、幕内対戦成績(若の里の22勝4敗)の数字が示すとおり、若の里が寄り切りで勝った。土俵上で独特のパフォーマンスも披露しファンを沸かせた振分親方は「これで自分にしても若の里関にしても力士としてのケジメがついたのかな、と思う。お互い、よく続いたなという気持ちでいっぱいです」と話した。今後も「お互いの相撲道で相撲界を盛り上げて、強い力士を作る。それが理想です」と“先輩親方”としてエールを送った。