前頭筆頭の宝富士(29=伊勢ケ浜)が、5日目でようやく初日を出した。かど番の大関琴奨菊(32=佐渡ケ嶽)に立ち合い左四つから土俵際まで寄られたが、左からの上手投げで何とか白星をもぎとった。

 「相撲は一方的に攻め込まれたので良くなかった。でも(初白星は)うれしい」。相撲内容には満足していなかったものの、白星を良薬に巻き返しへ鼻息を荒くした。