新横綱の稀勢の里(30=田子ノ浦)は13日、東京・江戸川区内にある部屋での稽古で汗を流した。

 前日12日は故郷の茨城県にある茨城県近代美術館(水戸市)で行われたトークショーに参加。周囲の横綱昇進フィーバーは冷め止まないが、オンとオフをしっかり切り替えて、この日の稽古では高安と熱のこもった三番稽古(稀勢の里の13勝6敗)で汗をたっぷり流した。

 稽古後は、初場所優勝の福島県知事賞の副賞として、福島県産の米「天のつぶ」、福島牛(サーロイン)10キロなどをJA福島の大橋信夫会長から贈呈された。「茨城出身の自分にとって、福島は隣の県。たくさんの農産物をいただいて、ひじょうに光栄ですし、ありがたい。少しでも力をつけて、また優勝できるように頑張ります」と感謝しきりだった。