田子ノ浦部屋の兄弟力士がともに無敗をキープした。

 兄弟子の新横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)が、大関復帰を狙う関脇琴奨菊(33=佐渡ヶ嶽)を破り9連勝。立ち合いで琴奨菊に押し込まれたが、土俵際で突き落とした。琴奨菊は6勝3敗となった。弟弟子の関脇高安(27=田子ノ浦)も前頭筆頭の豪風(37=尾車)をはたき込みで下して無敗を守った。

 横綱鶴竜(31=井筒)は、前頭3枚目宝富士(30=伊勢ケ浜)を押し出しで破り7勝目。横綱日馬富士(32=伊勢ケ浜)は前頭4枚目の荒鷲(30=峰崎)に寄り切られ、3敗目を喫した。荒鷲は自身3度目の金星。

 大関照ノ富士(25=伊勢ケ浜)は、前頭筆頭の勢(30=伊勢ノ海)を寄り切りで下して勝ち越し。かど番を脱出した。

 新入幕の前頭12枚目宇良(24=木瀬)は、同14枚目妙義龍(30=境川)に寄り倒しで敗れ4勝5敗。人気力士の同5枚目遠藤(26=追手風)は、同8枚目隠岐の海(31=八角)を寄り切りで破って6勝目を挙げた。

 9日目を終え勝ちっ放しは稀勢の里、高安、1敗で照ノ富士、栃煌山が続いている。