手負いの新横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)が優勝決定戦で、大関照ノ富士(25=伊勢ケ浜)を小手投げで下し2場所連続優勝を果たした。

 稀勢の里は照ノ富士を1差で追う展開だったが、本割で照ノ富士を突き落として13勝2敗で並んで優勝決定戦へ持ち込んだ。

 稀勢の里は13日目、日馬富士戦で左肩付近を痛めながら強行出場。横綱昇進後最初の場所で意地を見せ、昇進後初優勝を決めた。新横綱の優勝は貴乃花以来22年ぶりとなる。

 また、関脇高安(27=田子ノ浦)が3度目の殊勲賞。貴景勝(20=貴乃花)は11勝を挙げ、初の三賞となる敢闘賞を獲得した。技能賞は6場所ぶりに該当者なしだった。

 十両は元幕内の豊響(32=境川)が3人のともえ戦による優勝決定戦を制して3度目の優勝。序二段は若山(阿武松)、幕下は元十両の阿炎(錣山)、三段目は玉金剛(片男波)、序ノ口は一山本(二所ノ関)が優勝を決めている。