関脇高安(27=田子ノ浦)が、兄弟子の新横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)の劇的な逆転優勝に感動の涙を流した。

 関脇玉鷲(32=片男波)を寄り切りで下した後、西の支度部屋で兄弟子の激闘をテレビ観戦。優勝決定戦を制すると、おえつして号泣し「すごいのひと言です。報われて良かった」と感激した。

 自身もこの日の白星で12勝目となり、夏場所(5月14日初日、東京・両国国技館)での大関取りに弾みをつけた。「今場所もけがなく、しっかり相撲を取りきって終われたんで。また来場所も序盤からいい気持ちで取れると思います」とやる気を見せていた。