大相撲の横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)が7日、前日の九重部屋に続いて今度は埼玉県草加市の追手風部屋に出稽古。新鋭の幕内大栄翔と15番続けて相撲を取った。

 稀勢の里に指名された大栄翔は「相撲界で一番強い人と稽古した経験は自信になる」とうれしそうに話した。稽古中、横綱に「思い切り来ていいから」と言われ、持ち味の突き、押しで何度も押し込んだ。ただ「押し込めても土俵際でまた一段重くなって、残り腰もすごい」。自己最高位の東前頭3枚目で初めての上位戦を迎える夏場所へ、貴重な経験を積んだ。