左上腕付近に負傷を抱え、急ピッチで調整してきた大相撲の横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)が11日、夏場所(14日初日、東京・両国国技館)の出場を決めた。師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)が明らかにした。出場を後押しするように、北斗の拳の化粧まわしを贈ったコアミックスから北斗3兄弟の懸賞がつくことも分かった。37年夏の双葉山以来80年ぶりの初優勝から3場所連続優勝に挑む。

 短い言葉に決意がこもった。朝、田子ノ浦親方から電話を受けた稀勢の里は答えた。「大丈夫です。やれます」。その意を受けた師匠が出場を宣言した。

 「出場します。休場しません。『大丈夫か』と聞いたら『大丈夫です』と。病院にも行っているし、相撲が取れている。取れないなら場所には出させられないし、出ない。今までずっとやってきているから、やってくれると思います」