大関とりに挑む関脇高安(27=田子ノ浦)が、昇進確率100%のデータを手にした。前日に兄弟子の横綱稀勢の里を破った西前頭筆頭の遠藤を、危なげなく寄り切り。序盤を無傷で乗り切り、大関昇進の目安となる三役での直近3場所33勝に必要な10勝へ、あと「5」とした。初日からの5連勝は自身7度目で、過去6度はいずれも2桁勝利。場所後の大関昇進が見えてきた。

<高安晃(たかやす・あきら)アラカルト>

 ◆本名同じ。1990年(平2)2月28日、茨城県土浦市生まれ。186センチ、174キロ。血液型A。家族は父栄二さんとフィリピン人の母ビビリタさん、兄洋幸さん。

 ◆野球少年 小4からリトルリーグ。中学も野球部で主に一塁手。「一塁手は一番動かなくていいので」。打順は4~7番。相撲経験はなかった。

 ◆入門 同じ茨城県出身で中学時代は同じく野球部だった稀勢の里が新入幕で話題だった中学3年の冬、父の勧めで旧鳴戸部屋を訪問。先代師匠の故鳴戸親方(元横綱隆の里)に見初められて入門を決意。

 ◆平成生まれ初 05年春場所で初土俵を踏むと、10年九州で舛ノ山とともに「平成生まれ初」の関取となる新十両に昇進。11年名古屋の新入幕、13年秋の新三役も平成生まれ初を記録。

 ◆好き 大の白米好き。「ご飯にみそ汁と漬物があれば十分、生活できる。すぐ200キロを超える自信がある」。場所前169キロに減った体重を戻そうと1回で丼4、5杯を2日続けると183キロに増量。慌てて1杯に減らし、戻した。

 ◆幼なじみ フィリピン出身の母同士が知り合いで元AKB48で女優の秋元才加と幼なじみ。「小さいときからよくケンカしていたのを覚えている」。15年6月にフィリピンの当時のアキノ大統領来日の際のパーティーで15年ぶりに再会。