日本相撲協会の貴乃花巡業部長(44=元横綱)が19日、夏巡業の「大相撲渋谷青山学院場所」(8月8日、青山学院記念館)の開催PRのため、東京・渋谷の渋谷区役所に長谷部健区長を表敬訪問した。

 青学大の三木義一学長と訪問した貴乃花部長は「都心の教育機関で行うのは画期的で初めてのことではないか。世界の渋谷が表舞台となるよう尽力したい」と抱負を語った。20日からCNプレイガイド、チケットぴあなどで一般販売が始まる。集客は約5000人を見込んでいる。

 東京・杉並区で生まれ、中野区で育った同部長にとって渋谷は、隣接するいわば「庭」のようなもの? 青学大には幕内力士だった18歳のころ、後援者の依頼から餅つきで訪れたことがあるという。角界とのつながりについても「渋谷区は(横綱奉納土俵入りが行われる)明治神宮もあり、縁起の良い一日になるのでは」と語り、開催日についても「8月8日という末広がりの日で、神のおぼしめしではないかと」と期待。「学院前の(青山)通りや表参道に(のぼり)旗でもあるといいですね」と笑みを交えながらPRした。

 歓談の形で進んだ記者会見では、長谷部区長が「いずれ(渋谷駅前の)スクランブル交差点で土俵入りぐらいは」とリップサービスも込めた夢構想を披露。開催前日の8月7日の土俵作りでは、同大のラグビー部やレスリング部の部員が手伝うプランもあるという。また通常の巡業でフロアに座って観戦する升席は作らず、たまり席の背後からイス席を設置。正座やあぐらに慣れていない学生ら若者向けに配慮した。同部長は「少しでも力士を近くで見ていただけたらと思います。力士も奮闘してくれるでしょう」と期待を込めた。