新十両で西十両14枚目の翔猿(とびざる、25=追手風)が、負け越しのピンチに立たされた。東十両11枚目の大砂嵐(25=大嶽)に送り倒され7敗目を喫した。

 豪快な突き押しで攻め立てる相手に、何とかかいくぐって、もぐろうと動き回った。だがバランスを崩し横向きにされたところで送り倒された。金星獲得3個などの実績を持ち、長いリートから突き刺すような大砂嵐の攻めに、思わず「怖かった」と吐露した翔猿。それでも果敢に攻めたが、足を滑らすようにバランスを崩した。ただ本人は、滑らせた感覚でなく「今場所は足がもつれることが多い」と首をかしげる。持ち味発揮には至らず、本来の力の何%しか出せていないか? という問いに「三段目上位ぐらいじゃないですかね」と話すように、半分も出せていない。それでも場所は終盤戦に突入。残り5番を全勝しなければ、幕下陥落の危機に陥った。まずは本来の持ち味を出して、活路を見いだしたいところだ。