史上最多の優勝38回など、白鵬は記録の面では“歴代最高”の力士と言っても過言ではない。

 12日目に達成した通算1047勝の他に幕内953勝、横綱として759勝、2009、10年と2度にわたって年間86勝、年間最多勝9回など勝利数の分野ではトップを占める。全勝優勝13回、8日目でのストレート勝ち越し43回、大関時代の07年初場所から始まった51場所連続2桁勝利など、圧倒的な強さと安定感が数字に表れている。

 07年名古屋場所で新横綱となり、15年秋場所で途中休場するまで最高位として休むことなく土俵を務めてきた。横綱出場858回、横綱連続出場722回は責任を果たしてきた誇るべき記録。現在、横綱在位60場所は史上2位で、来年1月の初場所で北の湖に並ぶ1位の63場所に届く。

 惜しくも到達できなかったのは、不世出の大横綱双葉山が戦前にマークした69連勝。白鵬は10年に破竹の勢いで白星を重ねたが同年九州場所2日目に稀勢の里に敗れて史上2位の63連勝で止まった。13年も勝利を続けたが、またもや稀勢の里に屈して43連勝でストップした。