大相撲の夏巡業は8日、東京都渋谷区の青山学院記念館で行われ、左肘の炎症で休場していた横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が合流した。

 長女が青山学院初等部に通っていることもあって「娘の学校で巡業ができてうれしいですね。この巡業を通じて、青学の子どもたちに伝統ある相撲を好きになってもらいたいですね」と望んでいた。

 巡業を休場する原因となった炎症については「だいぶ治まった」。15年に手術もした右肘をかばう相撲が続いたことで、かえって左肘に痛みがきたという。手術も考えたが、治るまで1年かかることからあきらめた。「ずっと左で相撲を取っていたから…。1つけがをすると、そこを守ろうと、人の体は無理をする。しょうがない」と受け入れた上で「土俵の神さまが許す限り、精いっぱい相撲を取って、精いっぱいやりたい」と覚悟を語った。