横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が、西前頭筆頭の琴奨菊との結びの一番で、不完全燃焼の初黒星を喫した。立った瞬間に待ったと思ったのか、力を抜いて相手の背中をたたいてアピールしたが、立ち合い成立で棒立ちのまま寄り切られた。金星配給は36個目で柏戸、曙を抜き単独4位。3横綱らが休場する中、土俵上も締まらない3日目となった。

 ◆記録メモ 3日目を終えて全勝力士が平幕だけとなった。これは07年初場所以来10年ぶり。10年前は1人横綱の朝青龍をはじめ5大関ら三役以上が全員出場していたが、3日目で安馬(現日馬富士)、豊ノ島、玉春日、玉乃島の平幕4人が無傷だった。朝青龍は3日目に元大関で西前頭筆頭の出島に金星を配給したが14勝1敗で優勝。初黒星がくしくも、その時と同じ状況の日馬富士は10年前の再現ができるか。