豪栄道は鋭い立ち合いから突き押しを緩めず、前に出続け、正代を押し出した。

 今場所1番とも言える内容で、1敗をキープ。「集中してできた。しっかり前に出ることだけを考えていた」。今場所と同じかど番だった昨年秋場所で全勝の初優勝を飾った。「昨年は昨年、今年は今年。まだまだ7日目。集中して自分の相撲をとれれば、結果はついてくると思う」と表情を緩めなかった。

 ◆八角理事長(元横綱北勝海)の話 豪栄道は落ち着いて足を前に出していた。勝ち越しが見えてだいぶ楽になったのでは。日馬富士はまだ、いつもの相撲ではない。張り手も必死さの表れ。精神的に、今までと何倍も苦しい中、取っている。

 ◆幕内後半戦の藤島審判長(元大関武双山)の話 豪栄道は今場所一番の会心の相撲で、優勝した時のような圧力があった。日馬富士は全力士の中で一番、プレッシャーを感じて取っている。大変だと思います。