新十両で東14枚目の大成道(24=木瀬)が、勝ち越しを決めた。東5枚目の竜電(26=高田川)を寄り切り。「すごいうれしいです。ネガティブに考えていたときもあったので、寄り切ったときはすごく興奮しました」と喜びを隠せなかった。

 3日目から4連勝して白星を先行させたが、勝ち越しが懸かった11、12日目と初めて連敗し、いろいろと悩んだという。それでも「勝ち星が先行していること自体、予想外の結果」と開き直り、13日目で8勝目をもぎ取った。

 「いろいろな人と取って、十両でも自分の押し相撲が伝わるんだという手応えがあった。まだまだですけどね。もっと技術を磨いていきたい」。現役では5人目の青森県出身力士。ただ、阿武咲や安美錦ら「津軽地方」の4人と違って「南部地方」と呼ばれる八戸市生まれ。「勝ち越したことで、応援しがいがあって良かったなと思ってくれる人もいると思います」と胸を張った。