横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が、関脇御嶽海(24=出羽海)を下して逆転優勝へ望みをつないだ。

 平幕の朝乃山が5敗目を喫したため、優勝争いは3敗の大関豪栄道と4敗の日馬富士に絞られた。千秋楽での直接対決で、16年名古屋場所以来9度目の優勝を狙う。

 日馬富士は、負ければ豪栄道に優勝を許してしまう結びの一番でも、落ち着いていた。「自分の相撲に集中していました」と普段通りの、鋭い踏み込みで立ち合いはぶつかった。もろ差しは許したが外四つに組むと「あとは流れでした」と、まわしを引きつけて寄り切った。優勝争いは千秋楽にもつれ込み「あすの一番に集中して頑張ります」と、いつもの言葉で引き締めた。