豪栄道の地元大阪・寝屋川市役所で23日に行われたパブリックビューイング(PV)でハプニングが起きた。豪栄道が土俵に上がった直後にまさかの事態。会場の脇にいたスタッフの足に大型スクリーンのコードが引っかかり、約100人が見つめていた画面が消えてしまった。

 すぐに市職員が再接続を試みたが映らない。そこで「テレビにしよう!」と方針転換したが、ロビーに備えつけなのに「リモコンがない!」。迫る取組時間。「始まるで~。見られへんやんけ~」。北川法夫市長(69)や市民らは、携帯電話の画面で見守ることになってしまった。

 豪栄道が3敗を守り大歓声が上がると、ようやくテレビの電源が入った。せめてもの思いでそれを持ち上げた市職員に対し「重たいから(日馬富士の取組が)始まってからでええよ~」と今度は温かい声。続いてスクリーンも復旧し、結びの一番は観戦できた。

 司会者は「機械のトラブルがあり、申し訳ありませんでした」とマイクで謝罪し、解散後には再発防止策を確認した。今日24日もPVは行われ、北川市長は「勝つしかない。本割に期待しています」と2度目の優勝を熱望。今度こそ、地元の大関の晴れ姿をみんなで見届ける思いだ。【松本航】