大相撲の秋場所を左膝のけがで全休した横綱白鵬(32=宮城野)が、10月5日の千葉県八千代市から始まる秋巡業を休場することが明らかになった。師匠の宮城野親方(60=元前頭竹葉山)が27日、明かした。途中から出場する予定だとした上で「左膝の関節が完全に治りきっていない。花相撲も出られないと思う」として、両国国技館で開かれる2日の全日本力士選士権や4日の大相撲beyond2020場所も休場する意向を示した。

 一方で、左上腕付近のけがで同じく秋場所を全休した横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は、花相撲や秋巡業にも当初から出場する。師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)は「相撲を取らないと。稽古して上がってきたので。できることはやっていきたい」と明言した。29日に茨城県笠間市の笠間稲荷神社で行われる横綱土俵入りにも参加するという。

 また、秋場所を途中休場して九州場所が初めてのかど番となる大関高安(27=田子ノ浦)については「ちょっとずつ歩けるようになった。できるときは上半身を鍛えたり、トレーニングしている」と明かしたが「場所に何とか間に合わせたい」として、秋巡業は全休する可能性も示唆した。

 ほかには、大関からの転落が決まった照ノ富士(25=伊勢ケ浜)や、人気力士の宇良(25=木瀬)らも秋巡業を休場することが決まった。