大相撲秋場所を休場した3横綱2大関のうち、稀勢の里と鶴竜の2横綱が10月5日から始まる秋巡業に参加することになった。相撲協会巡業部の玉ノ井副部長(元大関栃東)が27日、明かした。稀勢の里は29日に茨城県笠間市の笠間稲荷神社で行われる横綱土俵入りから復帰する意向で、師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)は「巡業は最初から。花相撲も出ます。相撲を取らないと。稽古して上がってきたので。できることはやっていきたい」と明かした。

 ただ、休場する力士は多く、横綱白鵬は途中から合流する見通しだが、当面は休場することになった。4日に開かれる大相撲beyond2020場所では三段構えなどを披露する予定だったが、変更される。休場届を提出した師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)は「左膝の関節が完全に治りきっていない」と話した。

 高安と照ノ富士の2大関も参加できず、特に肉離れを起こした高安について、田子ノ浦親方は「ちょっとずつ歩けるようになってきた」と言いつつ「場所に何とか間に合わせたい」と全休する可能性を示唆した。

 ほかにも人気力士の宇良ら数人が休場する予定。8月の夏巡業同様に、休場者の多い道中となりそうだ。

 ◆九州場所番付発表までの主な秋巡業などの日程 ▽10月2日 明治神宮参拝・土俵入り、全日本力士選士権▽4日 大相撲beyond2020場所▽5日 千葉県八千代市▽6日 横浜市▽7日 さいたま市▽8日 静岡県富士市▽9日 茨城県筑西市▽11日 浜松市▽12日 愛知県一宮市▽13日 長野市▽14日 金沢市▽15日 京都市▽17日 岐阜県高山市▽18日 津市▽19日 奈良県香芝市▽20日 大阪府枚方市▽21日 大阪府岸和田市▽22日 大阪市▽24日 岡山市▽25日 兵庫県養父市▽26日 鳥取市▽27日 松江市▽28日 広島市▽29日 広島県福山市▽30日 九州場所番付発表