大相撲の40度目の優勝を狙う横綱白鵬(32=宮城野)が8日、福岡市の阿武松部屋に出稽古して、新小結の阿武咲と三番稽古を行った。

 15番取って11勝で「相撲勘をつかめた」と手応えを口にした。

 最初の一番こそ、阿武咲の低く激しい押し相撲に圧倒されるようにして土俵を割ったが、その後は得意の四つになってからの寄り切りや下手投げで圧倒した。ぶつかり稽古で胸を出せば、土俵に転がってからなかなか立ち上がらない阿武咲に、何度も活を入れた。「(阿武咲は)勢いありますから。ある意味かわいがりみたいな感じ」とにやりとした。

 秋場所を全休の原因となった左膝痛の状態も「名古屋場所に比べるといい」と調子を上げてきた。「久しぶりの優勝を見せたい」と九州場所(12日初日、福岡国際センター)の意気込みを話した。