日本相撲協会は5日、一部メディアの報道内容が誤りであるとの指摘を文書で発表した。

 元横綱日馬富士関が平幕の貴ノ岩を暴行した問題において、「先日来、各メディアで様々な報道がなされておりますが、明確な誤り等も散見されます」と切り出し「それらにつきまして、対処が必要と判断される報道につきましては、個別にご連絡申し上げたいと思っておりますが、特にここ数日、池口恵観氏本人や池口氏の伝聞、あるいは『確かな筋』といった情報源からの情報として、『貴乃花親方が八角理事長に対して、事前に連絡している』といった趣旨の報道がなされておりますが、これは、完全に事実とは異なることをご指摘させていただきます」とした。

 池口氏は貴乃花親方(元横綱)の支援者で、テレビの情報番組などに出演し、この問題についてコメントしている。

 協会はさらに「今回の日馬富士の暴行問題につきまして、貴乃花親方から事前に、理事長および協会執行部、事務方に対し、報告・連絡・相談した事実は一切ありませんので、お知らせいたします。事実に関しましては、11月30日危機管理委員会より報告されたとおりでございます。報道各社におかれましては、くれぐれも正確な報道をしていただけますよう、重ねてお願い申し上げます」と続けた。

 日本相撲協会が、報道内容について個別に指摘するのは異例。急いで「誤報」を正す必要性があったともみられる。