大相撲初場所(14日初日、東京・両国国技館)に向けた横綱審議委員会(横審)による稽古総見が5日、両国国技館で行われた。

 故障で4場所連続休場中の横綱稀勢の里は、計8番取って2勝6敗と精彩を欠いた。鶴竜に3敗、豪栄道にも2勝3敗。横綱、大関相手とはいえ、力なく土俵を割ったり、前のめりに突き落とされたりするたびに「あーっ」と叫んだ。「また修正してやるだけ。しっかりと稽古をして、調子を上げたい」と、初優勝した昨年初場所の再現へ巻き返しを誓った。横審の北村委員長は「けがが治り切らず、とても15日間は続けられないというのならば、出ない方がいい」と述べた。仮に初場所を全休した場合でも進退を問わないとし、5場所連続休場となっても「過去に例がないこともないから」と寛大な見解を示した。