セクハラ行為が判明した立行司の第40代式守伊之助(58=宮城野)が、再び土俵に立つことなく角界を去る。日本相撲協会は13日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、初場所(14日初日)から3場所出場停止を決めた。伊之助から辞職願を預かり、処分が明ける5月の夏場所後に受理する。その間は無給で自宅謹慎。立行司は不在となり、三役格行司が代行する。

 初日前日に安全を祈願して行う土俵祭りでは、三役格行司筆頭の式守勘太夫が伊之助に代わり、祭主を務めた。通常は立行司の役割だが、大役を務めた勘太夫は「三役格は立行司の代役として常に準備しているので、それをやっただけ。心を込めて務めた」と振り返った。協会はすぐに立行司を置くことはせず、当面は4人の三役格行司が業務を代行する。勝負審判について初場所中は、勘太夫が連日、結びの一番を裁く。