日本相撲協会は11日、元横綱日馬富士関の暴行問題について「昨年11月30日、12月20日、12月28日と3回にわたり発表した通りです。危機管理委員会が認定した事実と齟齬(そご)する指摘につきましては、事実と異なるものと考えております」との見解を書面で発表した。

 一連の問題を巡り、被害者の貴ノ岩関の師匠、貴乃花親方(元横綱)が2月上旬にテレビ番組のインタビューで危機管理委の調査、発表の内容などに異議を唱えたことについて反論した。

 相撲協会広報部の芝田山副部長(元横綱大乃国)は「(危機管理委の)調査結果が真実だとあらためてお伝えした。一親方が協会と相反することがあったように言っているが、協会はしっかりと調査して発表している」と強調した。

 貴乃花親方は協会への報告義務を怠り、貴ノ岩関や自身に対する危機管理委の調査に非協力的だったとして、1月に初の理事解任処分を受けた。2月2日の理事候補選挙では落選している。