大相撲の横綱白鵬(32=宮城野)が12日、東京・両国国技館で行われた自らが主催する少年相撲の「第8回白鵬杯」に参加し、大会の成功を喜んだ。

 今年は日本、アメリカ、タイ、香港、モンゴル、韓国、台湾、中国から過去最多の約1300人の小中学生が集まった。「白鵬杯は相撲をやってみたい、相撲を取ってみたいという全国の子どもたちが誰でもできる大会。海外の子どもたちも、この美しい日本に来ることができるというのは、大人になって社会人として成長していく上で(良い)経験になる」と大会の意義を語り、年々増える参加者に「順調にきているのかなと」と手応えを口にした。

 今年は個人的にうれしい出来事があった。3年連続で出場した長男の真羽人(まはと)くん(9)が、個人戦で“初白星”を挙げた。携帯電話で取組の様子を動画撮影し、勝利の瞬間は満面の笑みを浮かべて息子の勝利を喜んだ。取組前に「去年の8月に学校の3年生の大会で優勝した。そういう自信もある。今回は三度目の正直ということでぜひとも勝ってもらいたい」と期待していただけに喜びもひとしお。「今日負けたら出場停止の約束でしたから、それは逃れたかな」と話した。

 初場所を途中休場の原因となった両足親指負傷の状況については「初日に負ったケガ(右足)はほぼ良くなりましたけど、4日目のケガ(左足)はまだ完全ではない」と説明。春場所(3月11日初日、エディオンアリーナ大阪)の出場については「まだ違和感がありますから、大阪行く前にもう1度検査して迎えられればなと思います」と慎重だった。