大相撲春場所(11日初日・エディオンアリーナ大阪)に向け、初場所で優勝し関脇に10場所ぶりに復帰した30歳の栃ノ心が2日、大阪府交野市の春日野部屋で精力的に汗を流した。

 再入幕の碧山と18番相撲を取って圧倒し「いい稽古をやらないと。少しずつ(状態は)上がってきている」と手応えを口にした。

 初場所では力強い取り口でジョージア出身初、平幕としては6年ぶりの優勝を飾った。この日は申し合いだけでなく、ぶつかり稽古で幕内栃煌山を鬼気迫る表情で押すなどして、懸命に自らを追い込んだ。

 稽古後は、古傷の右膝をアイシングしてケアに努めた。初場所後は多忙な日々の中、鍛えてきた。大阪に入ってからも充実の時間を過ごせているようで「調子は悪くない」とうなずいた。「こうやって毎日やっていけば、今場所につながる。いい稽古ができたら自信がつく」と、穏やかな表情で意気込みを語った。