大相撲春場所で、初日の11日から会場のエディオンアリーナ大阪に姿を現さずに欠勤を続けている貴乃花親方(元横綱)が13日、同部屋のホームページ(HP)を更新し、横綱日馬富士による傷害事件で被害を受けた弟子の十両貴ノ岩の状態を見極めながら14日以降に出勤する意向を示した。

 貴乃花親方は12日にHPで、頭部にけがを負った貴ノ岩に関し、後遺症などについて担当医師らと連絡を取り合う必要があるため、会場に常時滞在することは極めて難しいなどと記した。

 相撲協会の春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)によると、協会には12日に同様の欠勤理由を記載したファクスが届いた。関係者によると、協会は13日、示された理由は理解しがたい旨の内容で貴乃花親方に返答したという。

 役員待遇委員の貴乃花親方は本場所中、会場内の役員室に詰める義務があるが、HPで「それぞれの職務は、その職に応じた役割があり、役員室に閉じこもっていては、その職務を全うできないというのが私の信条です」と持論を展開した。