大相撲春場所9日目の19日、前日に支度部屋で付け人を暴行した東十両14枚目の貴公俊(たかよしとし、20=貴乃花)が休場し、峰崎部屋では昨年9月ごろから今年1月にかけて、力士が弟弟子に4度暴力をふるった件が明らかになった。

 スポーツ庁の鈴木長官は「正直、またかという感じ。危機感が足りないと思われても仕方ない」と強い口調で言った。相次ぐ相撲界の暴力事件に対応し「なぜ起きるのか、徹底的に原因を究明しないと今後も続く」と強調。「個人的な意見」と前置きしながら「同質の集団だというのもあるかと思う。多様性をつけながら協会のガバナンスをしてほしい」と、内向きではなく広く外部の意見を入れての組織運営を求めた。