大相撲夏場所(13日初日、東京・両国国技館)の番付発表から一夜明けた1日、貴乃花部屋では、貴乃花親方(元横綱)が「頭を使って、体を使って、心を使って」と声を飛ばして力士を指導した。

 元横綱日馬富士関の傷害事件の被害者で、先場所復帰した貴ノ岩は基本運動で汗だくになった。付け人に暴行して幕下に落ち、夏場所は出場停止の貴公俊には徹底的に四股を踏ませた。師匠は「人生でいいお時間をいただいた」と一からつくり直す意向だ。夏場所に向け、弟子たちには「相撲をお客さんの前で披露できる。そこに重点を置きなさい」と訴えているという。部屋頭の貴景勝は「何も変わらず、精進していくだけ」と言い切った。